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　塾の広告には｢合格実績｣が大きく載せてあります。それを見るといつも悲しくなります。それだけしかアピールすることがないのかと…

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　広告に合格実績を出す塾は、｢合格実績が凄い＝私たちは凄い教育をしている｣とアピールできると考えているのでしょうか。もし、これはある程度は正しいと思っている保護者様がいらっしゃったら、それは間違いですのでご注意ください。

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　合格実績は、その塾の入塾時から数年間の子供への教育の集大成を数字化するものではありません。言ってしまえば、ほとんど入塾時期の募集の結果で決まるものです。すなわち、優良な生徒をいかに多く集められるかに関わってくるということです。塾で育てているわけではないのです。

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　ここで気付かれる方もいらっしゃるかもしれません。そうです、この｢合格実績｣はさらに複雑なものを含んでいるのです。塾が目の色を変えて合格実績を求める理由はここにあるのです。

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　入塾時期の募集で、より優良な生徒を集められるかどうかも｢合格実績｣に大きく関わります。なんだか景気のようですね。インフレはインフレをさらに促進させ、デフレはデフレをさらに促進させる。合格実績はさらに合格実績を促進させる。

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　多くの塾が求めているのはこれだけです。教育には一切関心がありません。とても恐ろしいことです。もう一度言いますが、合格実績には騙されないでください。その塾の教育を評価するものではありません。

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　塾を評価するのは非常に難しいことです。ですから、保護者様が直接塾へ赴き、塾の言っていることをよくお聞きしてから考えてください。