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考えることが自然と身に付く指導

 勉強とは,ただ覚えるということではありません。もしそうであれば、覚えた量だけしか答えられません。人の覚える量には限りがありますし、頭の使い方によってその量には個人差があります。問題を解くということは、覚えた通りに書くということではありません。そうではなく、覚えたことを使って考え、答えを導き出していくものなのです。

 

 さらには,勉強は,「何で?」を「そうなんだ!」に自分で変えることが大切です。いわゆる能動的に学ぶこと。それが出来るようになれば,子供達は勝手に成長していきます。でも,今の子供達は「何で?」も「そうなんだ!」も受動的。まずは「考える」ことの面白さを感じ,習慣化することが必要です。

 

では、そのようにするためにはどうすればいいのか。教科毎に見ていきましょう。 

 

① 国語⇒「書く」から始める国語

 まず、何よりも大事なのが国語です。数学の文章題にしてもそうですし、社会や理科の問題もまた、文章で聞かれます。英語の文法を考える時も、文章を正しく理解していることが大前提となってきます。英語も含めて、すべての科目の基本は、文章が正しく理解できるかどうかにかかっています。5教科の総合力を上げるのであれば、文章を正しく理解すること、まずそれが大事です。そして、さらに漢字を正しく理解することで、暗記に頼らない考え方や暗記をするときに手助けとなる考え方を持つことができます。先述したように、定期テストで300点を切ってくる子たちは、皆言葉に問題を抱えているといっても過言ではありません。学校教育では読んで筆者がどう考えているかを授業でやっていくようなスタイルとなっています。しかし、「読める」=「書ける」ではないのです。しかし、逆の「書ける」=「読める」はあり得ると思っています。当塾では、熟語の意味を正しく捉え、接続詞を正しく使いながら「書く」ことを徹底して教えていくことで、「読む」ことにつなげていくような指導をしていきます。

 

② 数学⇒「図や表」で理解する数学

 数学でも国語同様の現象が起きています。数字がただの記号になってしまい、大きさや長さを表すものであるということが感覚的に理解できていない状況があります。また、テレビやネット,ゲームの発達などにより,図形問題を苦手とする子が多くなってきています。形が少し違ったり,図形の角度が少し違うだけでも,手が止まってしまうのが現状です。まずは,図・表を描いて,数字が大きさや長さを表すものであるという概念をしっかりと身に付けることが、図形問題へとつながっていきます。学年にもよりますが,当塾では,中学校受験で習う「和差算」「倍数算」「消去算」「相当算」などの文章題を通して,数に関する理解を深め,そこから図形へとつなげていくように指導をしていきます。

 

③ 英語⇒「国文法」からつなげる英語

 英語は日本語と違い,文の形がしっかりしています。いわゆる5つの基本文型があり,それに単語を配置していくパズルのようなもの。しかし,それは使う言葉の品詞がしっかりと分かっていなければできません。大手の塾の講師でも,一番基本であるbe動詞の文と一般動詞の文を,何を基準にして分けたらいいのかを教えられない先生も多いと思います。さらに,学校の教え方は,出てきたものを教えるという「やっつけ方式」なので,知識を体系立てて頭に入れることができません。例えば,助動詞では,1年生で「can」が,2年生では「may」「must」など残りのものが出てきます。こういう風にばらばらに教えて,知識をグループ分けするのは生徒の役目と言わんばかりの授業をします。ただでさえ,アルファベットという別の文字を使った異国の言語を習っているだけでも難しいのに,それを自分で整理しなさいというのは,あまりにも粗暴である。当塾では,細かい品詞の部分も国語の品詞とつなげながら説明し,知識を体系立てて話すことにより,生徒の頭を整理するような指導をしていきます。

④ 理社⇒「漢字」から考える言葉の覚え方

 理社のような暗記科目において,以前は覚えるだけで簡単というイメージがありましたが,現状は,興味があるかないかで大きく成績が変わっています。それに加え,もっと根深い問題として,ただ,「覚えるだけ」ができなくなっている生徒が増えてきた様に思います。覚えるためには,言葉の意味を正しく捉えられるようになることが大切です。そうすれば,言葉の意味を暗記に結び付けていくことができるようになっていきます。語呂の作り方や簡単な言葉の覚え方などを解説しながら,自分で語呂や覚え方を考えられるような思考に持っていけるように指導していきます。また,理科に関しては,知識として知っているだけでは解けない問題が増えてきました。理科で習ったことが,身のまわりではどういう現象として現れてきているのかが分からないと解けないようになってきています。今後,この傾向は,さらに顕著になっていくと考えられます。そのため,知っている知識を身近に起こっている現象と結び付けていくよう,分かりやすく指導していきます。

​勉強は何のためにするのか?

⇒物事の本質を見極めるために必要な共通点相違点をとらえる目を養うため

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